こんにちは、薫です。
今日は、ふっと思ったことを話させてください。
数回前にも不動産投資において、駐在員をターゲットにお客様としてお迎えしているというお話をしました。
幅広い不動産業界から、客層を絞って絞って、たどり着いたのがここでした。これはちょっと幅の広いニッチになりますが、このニッチで日本人でメキシコで積極的に投資を行っている人は、私の知る限りいません。
日本人=日本語が通じるって、すごい安心感を提供できると思うのです。というわけで、最終的にはこのビジネスを成功させるために、他の仕事を頑張ってきました。
そして、その資金作りとなる私の元々の仕事もニッチでした。
スペイン語を大学で専攻して、通訳になったのですが、これも英語を第2外国語として、もしくは、大学での専攻として選ぶ人が多い中、私は、英語では勝負できないと悟り、違う道を選びました。
しかも、あえて、日本で重要視されているのは、スペインのスペイン語であり、邪道扱いされているラテンアメリカスペイン語を専門とすることに決めました。
なぜか?
日本ではニッチでありながらも、世界レベルでみたら、中南米全部で通じ、アメリカのチカーノたち(アメリカ生まれの中南米系の子供世代)にも通じるのです。
さらに、そこから観光業などが就職には一般的でありそうですが、自動車業界を選びました。
最初は、何にも知らずに飛び込んだのですが。。。
飛び込んでみると、男性社会、そして、女性は工場での立ちっぱなし、埃まみれ、時には冷蔵庫のような寒さの中、逆に普段は冷房がなくオーブンの近くで熱中症になりそうなこともある過酷な環境ですが、そこを私の強みとしました。
今では笑い話ですが、シンナーを吸いまくって、食欲が全くなくなった時期もあります。
なぜなら?
単にお金になるからです。人が嫌がるから、人手が足りない=そういうところにお金は集まります。
女性通訳者は、埃まみれになりたくない、化粧が崩れる、髪の毛が乱れるからヘルメットはかぶりたくない。という意見が多いので嫌がられることもあります。
だけど、そんなの関係ないです。通訳にキレイさを求める企業さんも多いですが、現場ではそれよりも皆自分のプロジェクトを成功させることに必死です。ですので、そのお手伝いのために作業着で、安全靴にヘルメットでどこでも行きます。笑
一度は、ヘルメットつけていたから良かったものの、機械に思いっきり頭をぶつけて、ぶっ倒れたこともあります。笑 ヘルメットなかったら、頭がパックリ割れていたレベルでした。
でも、プロ意識があるので、そこからも平然と通訳は続けました。思い出すと笑い話ですよね。本当に工場通訳は、毎回遊園地にいるようで、楽しかったです。
あれ?と思った方もいるかもしれませんが、お感じの通り工場通訳はたくさんいます。
ただし、徹底的に工場の中、どこまでも行くのです。こういう通訳はあまりいません。そして、工場だけでなく、社長の会議にも行くし、とにかく「使いやすい存在」でいることなんです。
文句を言わない通訳は、お金になるんです。
仕事もきちんとして、常に皆さんと仲良くさせていただく、友人になるのではなく社会人としてのお知り合いで仲良くなるというものです。
このように、ニッチを突き進めて行くと、どの業界でも、同じ職業の人がたくさんいるようなところでも、ぽかんと穴が空いてるところがあるのです。
そこを見つけたら、あとはがむしゃらに突き進むだけ。そうすれば、そこで一目置かれる存在になり、必ずお金も後から付いてきます。
そして、おまけのような感じではありますが、成功の秘訣は、ミッションを見失わないこと。
不動産の場合には、居住者様にお仕事に専念していただけるような快適な環境を提供すること。
通訳の場合には、話者の意図を正確に伝える黒子に徹することです。決して出しゃばらない。意見を求められても、通訳ですから。と辞退する。私のおしゃべりな性格上辛いですが、そこは、通訳業に反することなので行いません。
どこの世界にいても、森を見て木を見て、木を見てから森を見て、という風に繰り返していくうちに見えてくるものが必ずあると思います。
人が困っているところにお金は発生します。ニッチの場合が多いです。
今日の私のうんちくっぽい話もなんらかのヒントになれば嬉しいです。
では、良い週末を。
Photo by Kristopher Rolleron Unsplash
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